mini-club の車両は縮尺が1/220のた め、毎秒12.5cmの速度でレイアウト上を走行していた場合、実車では約100km/h(正確には99km/h) で走行していることに相当します。この、実車に換算した速度のことをスケールスピード と呼びます。
左の写真はスケールスピード測定実験線の全容を示し ています。写真が小さいのですこし見難いですが、約75cmほどの直線線路の中央付近に10cmの 間隔をあけて2個の車両検知センサが設置してあります。本来はレイアウトに組み込むところ ですが、今回は実験線のため直線線路を別に用意しました。
次の写真は測定区間の写真です。10cmの間隔をあけて
磁気感知センサを設置した測定区間に右方から底面に磁石を取り付けた車両が近づいてきます。
実験線の左手前には、車両が測定区間を通過する時間を測定し、スケールスピードを計算・
表示する制御・処理部が置かれています。
車両が測定区間に進入してくる直前の表示部の様子です。
車両が左右どちらかのセンサの上を通過すると、時間の測定が開始されます。
2個目のセンサを通過したことを検知すると、通過に要した時間から直ちにスケールスピ
ードを計算し、右の写真のように表示します。右の写真の例では、
スケールスピード=179.7km/hであることを示しています。
2個のセンサの間で何らかの理由で車両が停止してしまった場合など、8秒経っても2個目の
センサを通過しなかった場合には、タイムアウトとしてエラー処理を行った後、初期
状態に復帰します。
センサ部分のクローズアップを左の写真に示します。エポキシ接着剤で固着している
ので写真からはよく判りませんが、センサ本体は1.6x2.9mmの大きさの3pin ミニモール
ドパッケージタイプの磁気感知半導体(MRセンサ)
(右の写真)です。
この実験に関する技術レポートは、こちらからご覧になれ
ます。(PDFファイル 44.1KB)